日本という中央集権国家の交通行政は、上左図のようになっている。一方、地方自治が機能している欧米では、だいたい上右図のような感じだ。
圧倒的な違いは、警察権力の大きさだ。日本の警察は、交通取締りだけでなく、交通規制の権限、それから運転免許に関する権限も握っている。それだけでなく、信号機に代表される交通インフラの公共事業も掌握しており、その影響力は絶大で、他国に類をみない。
警察庁はというと、キャリア官僚を送り込むことによって、都道府県警察を下位組織化しているにもかかわらず、「都道府県による独自の~」と地方警察の独立性を主張している。