1999年7月

道路交通情報の独占を許された天下り団体の実態 その2

(財)道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)

財団法人VICSセンターは、カーナビゲーションの一機能であるVICSシステムを独占して事業とする財団法人である。
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 1999年7月29日、日比谷公園の向かいにある東京プレスセンターにある、私は「公益法人が閲覧させるべき資料を見せて欲しい」と頼み、東京センター次長が上司と相談したうえで渋々出してくれたのが下の役員4人の名前だけである。(敬称略)

理事長 亀井正夫
副理事長 山田晋作
業務理事 青木和之
業務理事 青島大三郎

なお公益法人の情報公開は次のように定められている。

「公益法人の設立許可及び指導監督基準」及び「公益法人 に対する検査等の委託等に関する基準」について

平成8年9月20日閣議決定
同 9年12月16日一部改正

情 報 公 開

(1)  公益法人は、次の業務及び財務等に関する資料を主たる事務所に備えて置き、原則として、一般の閲覧に供すること。

@  定款又は寄附行為
A  役員名簿
B  (社団法人の場合)社員名簿
C  事業報告書
D  収支計算書
E  正味財産増減計算書
F  貸借対照表
G  財産目録

(2)  所管官庁においては、(1)に規定する資料を備えて置き、これらについて閲覧の請求があった場合には、原則として、これを閲覧させるものとする

『週刊東洋経済』92年11月28日号に掲載された理事長の亀井正夫氏が論文を抜粋した。

「健全な議会制民主主義には権力腐敗を防ぐ政権交代が必要だ。その条件を整備するには、小選挙区制が良い。カネが掛かるのは当然で、収支を透明にし公費助成も加える。政治改革は国民が立ち上がり、世論の力で改革し追い込む」

権力腐敗をなくすために行政の透明化が強く叫ばれているのであり、亀井氏が理事長をされている組織が透明化どころか、閣議で定められた要綱を無視している現実をどのようにお考えなのであろうか。

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