日本の安全神話は崩壊している。ただし、警察発表にあるような「犯罪の広域化」や、「外国人犯罪組織の暗躍」などではなく、秩序そのものが崩壊している。 “弱いものイジメ”と、“バレなければ何でもあり”の傾向は、いたるところで見られるようになり、「バレたときの開き直り」も、うんざりさせられるほど報道される。 その一方、テレビでは楽しいことを演じる芸能人がはしゃぎ、楽しいことをテレビのなかにしか見つけることのできないティーンは、芸能人の演技をマネしようとしているようだ。先生が権威を失った学校は崩壊し、生徒に嫌われないことで精一杯の先生たちは、「生徒と分かり合える関係」を主張している。 そして― 無防備なまま楽しいことを求める少女は、エロビデオでセックスを学んだ男性と接触する。 |
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H5
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H6
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H7
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H8 | H9 |
H10
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H11
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H12 | H13 |
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1,611 | 1,616 | 1,500 | 1,483 | 1,657 |
1,873
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1,857
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2,260 | 2,228 |
3,581 | 3,580 | 3,644 | 4,025 | 4,398 |
4,251
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5,346
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7,412 | 9,326 |
デジタルカメラ・家庭用ビデオは、誰もが手に入れられる手軽な商品となった。同時に認知されない性犯罪が激増しているはずだ。なぜならば「チクったら写真をバラまくぞ!」という脅迫は、性犯罪の認知率(届出率)を大きく減少させるである。つまりデジタルカメラ・家庭用ビデオは、性犯罪の被害者を泣き寝入りさるための決定的なツールとなるのである。
また、「出会い系サイト」やSNSは、中高生までもが気軽に使うツールとして増殖を続けている。気軽に使えるという点では、かつてのテレクラの比ではない。これが性犯罪や援助交際の温床となっていることは、いまさら書くまでもないだろう。
性犯罪実数 | 増加 | |
やったモン勝ちの風潮、遵法意識の低下 |
認 知 率
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低下 | |
映像による脅し、警察不信を原因とし た届出の低下 |
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H5
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H6
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H7
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H8 | H9 |
H10
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H11
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H12 |
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374,651 | 404,000 | 394,736 | 423,714 | 517,812 |
645,862
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714,230
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982,608 |
認知率
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0.43% | 0.40% | 0.38% | 0.35% | 0.32% |
0.29%
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0.26%
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0.23% |
179,050 | 204,571 | 242,933 | 322,000 | 439,800 |
536,800
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1,069,200
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1,482,400 | |
認知率
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2.0% | 1.75% | 1.5% | 1.25% | 1.0% |
0.75%
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0.5%
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0.5% |
写真やビデオが使われた事件
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滋賀県警大津署の巡査長が、レイプした被害女性の写真を撮影 神奈川県警の巡査部長がヌード写真で婦人警官を恐喝 神奈川県警の巡査長が、押収された女性の裸体写真を持ち出し、関係を迫った |
(性犯罪の最終目的) 電車のなかでの痴漢は、女性の下着のなかに手でも入れない限りは強制わいせつにならない。ほとんどが軽犯罪法違反または迷惑防止条例違反として処理されている。では、どのような犯罪が強制わいせつとなるのでしょうか。 警察発表に準じて強制わいせつと強姦について考えてみます。 PBI予想性犯罪数
PHASE2
※警察庁発表のデータ、性犯罪被害者の“声”、下記米国資料を勘案し、全女性の0.2%で算出。
警察には犯罪情勢を正確に伝える責任があるはずだ。現実に沿った犯罪情勢を警察が伝えないことは、平和ボケに乗じた犯罪の温床となるのである。しかし残念ながら、この責任に対する自覚が、現在の警察にあるとはとうてい思えない。 アメリカの犯罪被害調査より
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(ニッポン人男性の性嗜好) 成人誌やアダルトビデオの傾向は、多くの日本人男性の性的興味が女子高生や女子大生に向けられていることを示している。それなら、全女性数に対する被害者の割合は、年齢層によって大きく異なるはずだ。どう考えても、50歳台の女性よりは、20歳前後の女性の方が、性犯罪に遭う可能性が高いのである。
交通事故に匹敵するといっても過言ではない性犯罪が、水面下で起こっているのだ。しかし、おそらくニッポン警察は、認知数という、(統計上は正しいが)現実の犯罪情勢からかけ離れた数値を発表するだけで終わらせてしまうだろう。なぜなら、警察にとっての「性犯罪」は、大した予算獲得にならないからだ。予算がとれるのは「交通犯罪」なのである。 |
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ごく普通のアダルトビデオのイメージ 強引に女性を押し倒す男と、抵抗する女性 |
町のレンタルビデオ店は、アダルトビデオがなければ存続できないと言われている。 そしてレイプビデオはどこのレンタルビデオ店にも必ず置かれています。
パッケージを見る限り、演技を感じさせるどころか、犯罪の匂いさえ漂うビデオをだれでもごく普通に借りることができる。ほとんどが“仕込み”なのであろうが、他の先進国といわれる国々のポルノが常に男女の合意の上で性行為をしているのに対して、日本のアダルトビデオのレイプ表現の無秩序さは異常だといわざるを得ない。
レイプを題材にしたアダルトビデオが町のビデオ屋に溢れている事実は、いやがる女性を無理やり犯したいという願望が多くの男性にあることを証明している。しかしアダルトビデオに対する警察の規制の基準は、毛が出ているかどうかであって、“射好心”をアオる表現への規制はされていない。なお、アメリカでは性器がハッキリと露出した出版物は容易に手に入るが、男性が力ずくで嫌がる女性に性行為はする表現は厳しく規制されているらしい。 |
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深夜には、これと同じ手法を使ったバラエティ番組がうんざりするほど放送されている。
シロウトを使った番組では、「現実のおもしろさ」で盛り上げなければならないのだろうが、オーバーな出演者のリアクションや、構成上の演出がなされた番組ばかりじゃ、テレビをみる人の感覚も麻痺してしまう。毎晩激辛ラーメンを食べつづけると、舌が麻痺してしまうようなものだ。
参照 ⇒正義の警察官
3. 雑誌での性表現かつてオーラルセックスでさえ特別な行為であったのが、多くの雑誌が「気持ちよくなるためにはなんでもあり」へと大きく舵を切った。いい替えるなら、「楽しい」「面白い」「かわいい」「カッコいい」を重視するソフト路線は「気持ちいい」ことも積極的に取り入れ、発行部数を競った。そしてコンビニの本棚には、性表現の過当競争の結果がたくさん並んでいる。少年マンガ誌の主人公は、思うがままに性欲を満たし、普通誌とエロ雑誌のボーダーラインも限りなく不透明だ。
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4. 犯罪の損得勘定とモラルハザードテレビのコマーシャルを見て「オモシロそうだから買おう」これは自然な欲求だ。 アダルトビデオや性の乱れを面白おかしく表現したテレビや雑誌を見て「気持ちよさそうだから・・・」 これも自然な欲求である。 行動に移すかどうかは、自分自身を制御できるかどうかの違いに過ぎない。そして、自己制御の判断基準となるのが、モラルや法律である。 残念なことに、現在この国では、警官の性犯罪、学校教師の援助交際、官僚の組織的不適切行為、政治家の疑惑への開き直りなどなどが多発している。公的な職にありながら、モラルどころか、法律を盾にして責任のがれを謀るケースは経済事案に多く、情けない性犯罪は目を覆うほど増加している。 こうしたモラルハザードの真っ只中にある現代社会においては、法律によるコントロールもあまり期待できない。すっかり信頼を失っている警察官が、軽微な交通違反ばかりを取り締まって状況も、かえって法律の権威を失墜させている。 そして、警察官がひんぱんに性犯罪を犯す現実は、性犯罪被害者の最後の砦が崩壊していることを示しています。 犯罪を捜査する立場にある警察官が、ひんぱんに性犯罪を犯す現実は、まちがいなく性犯罪の増加を先導する。一方、組織としての警察は、決して警官の性犯罪が恒常化していることを認めようとはしない。事件が発覚し、謝罪する警察幹部の言葉はいつも同じ「警察官としてあるまじき事件であり、誠に遺憾だ」 このように「売れるなら何でもあり」の商業主義が日本人の倫理観を先導し、モラルと法律の歯止めを失った人々は、自制を失っている。 |
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どうやら日本ビデオ倫理協会の「倫理」とは、審査料を払った“作品”の著作権を守ることだけのようだ。
■アダルトビデオの表現が「禁断の×××」に向かう原因■警察の規制が裏ビデオによるアングラマネーを創出する
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