1999.07.01
消費不況はこれからが本番だ。
庶民の多くが節税とは無縁の納税システムの下で、一所懸命働き、ウサギ小屋に耐え続ける。
持ち家は無理だからと、ささやかな贅沢のために買った車の重税感に喘ぎ、日曜のドライブに有料の道路を避けて一般道路を走ればいつも渋滞。
スピードの出し過ぎに事故の原因があると頑なに信じる警察は、『違反は違反』の論理を崇拝し、ドライバーの意見を聞く耳はない。一方、警察に捕まらない場所や方法での無謀運転は減る気配はない。
政府には政官業の癒着の構造を改革する気はなく、莫大な公共投資で景気が回復するのをただ祈りつづける。 談合・脱税・不正経理・贈収賄が発覚してもその場限りの言い訳で世論が収まればもとに戻る。「みんなやってるのに運が悪かった」と言わんばかりの態度も隠しきれない。
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