1999.07.01

自覚されないモラル・ハザード

消費不況はこれからが本番だ。
庶民の多くが節税とは無縁の納税システムの下で、一所懸命働き、ウサギ小屋に耐え続ける。
持ち家は無理だからと、ささやかな贅沢のために買った車の重税感に喘ぎ、日曜のドライブに有料の道路を避けて一般道路を走ればいつも渋滞。
スピードの出し過ぎに事故の原因があると頑なに信じる警察は、『違反は違反』の論理を崇拝し、ドライバーの意見を聞く耳はない。一方、警察に捕まらない場所や方法での無謀運転は減る気配はない。

政府には政官業の癒着の構造を改革する気はなく、莫大な公共投資で景気が回復するのをただ祈りつづける。 談合・脱税・不正経理・贈収賄が発覚してもその場限りの言い訳で世論が収まればもとに戻る。「みんなやってるのに運が悪かった」と言わんばかりの態度も隠しきれない。

このサイトの目的は、市民にもっとも身近な交通行政を材料にして

  • 取り易いところからガッポリとって、不透明に使って、文句は言わせないという日本の行政システムを正しく評価する。
  • 犯罪の低年齢化(学級崩壊・イジメ)、公務員の犯罪の増加(表面化)、性犯罪の激増、蔓延する賭博などなどのヤリ得犯罪増加の原因を分析する。
  • 『免許の点数』と『保険の等級』だけを不利益と考える日本のドライバーのレベル(平均値)を招いた原因を分析し、自己責任の原則に基づいた物理的権力の自覚による弱者への配慮の可能性を検討する。