平成17年(う)第2735号
東京高等裁判所刑事第3刑事部 御中
被告人 野村一也
この文書は、平成16年6月3日被告人と佐**政*との電話による会話(附則21)を、被告人がリライトしたものである。
(佐**)はい
野村と申します。いま、電話だいじょうぶですか。あの、領収書が送られてきたんですけれども、ええとこれは3月3日までの分なんですね。で、病院は今度いつ行かれるんですか。
いまね。そのとき行ったときね。シップ結構もらっているから、これがなくなったら行こうかと思ってる。
もう直ってるんじゃないですか。その時には。
そりゃわからん。
まだ痛いんですか。
まだ痛い。あと、もう、だいぶ、階段もね、前みたい、手すりにつかまってあがるようなことはなくなったから。
前は手すりをつかまらないと立ち上がれなかったんですね。
立ち上がれなかった。
それは常時ですか。
え?
いつもですか?じゃ、会社いけないですね。
いや、だから、あの、手すりつかまりながら階段あがってたわけよ、大井町の。ほいで、それでね、だいぶそれが、ま、良くなったから、ま、直ってる・・・。
でね。あの、申し訳ないですけど、前もいいましたけども。健康保険はね、なぜ使わないんですか?こういうことを私がいうのもね、ね、そういうことを、
え?
なぜ健康保険をね、健康保険を使わないんですかと。
あんた(不明) なんか自賠責入ってるから、病院行って来いって言ったじゃない。
私、べつに自賠責でね、あの、なんだ、自由診療でやってくれとは言ってないですよ。
まったく、あの・・・。
でね、で、この前のお電話で、この前のお電話でね、この前のお電話で私はだから、あのう・・・、申し上げましたよね。健康保険でやってくださいよと。
そんなことないよ。
え?
聞いたことないよ。
え?そうですか。
言わないじゃない。
言ってますよ。
いつ言ったのよ。
たぶん、その前回の前回の
あんたが事故起こしたのムチャクチャにすんのかい?そうやって。
いやいや、申し訳ないですけど・・・。
あんた、誰かにマインドコントロールされたんじゃないか?
なぜですか?なぜ、そうゆうこと言うんですか。
だって、はじめ言ってることと全然ちがうじゃない。
全然ちがうんですか?
はじ、はじめはあんた言ったときは、早くいってください。自賠責は入ってるからいいですから、領収書も送ってくださいって言ったじゃない。
自賠責に入ってるとはいいましたよ。私はね、任意保険で、え、自由診療でやってくれといいましたか?
自由診療じゃないですか。あんたもまったく。
じゃもう一回聞きますけどね。電話でね、なんで健康保険・・・。
送ってくれないっていうこと。
いやいや、ちょっと質問に答えてくださいよ。前の前の電話で私は、ね、自由し、健康保険、健康保険でやってくださいよとお願いしましたよね。
できるわけないじゃない。
なぜですか?
交通事故のして健康保険でできるわけないじゃないですか。
できます。
できますったって、あんた・・・。
できます。できます。
あんた、あんたもうそんな人間だったの。
いや私は専門家ですから。
え?
私は専門家ですから、できます。
なんの専門家?
え?
なんの専門家?
その関係は専門ですから。できます。
おれと会おうよ。あんたそんなこと言うんだったら、おれと会おうよ。
あのね、その前に、それも構わないですけども・・・。
フカワ警察っての、あんたの担当。
誰?
とりあえず、ほいで、あんたも調書とれらてるし、おれも調書とられてるし、それで話ししようよ。
いや、それは勝手に、勝手に行ってもらって、で、言いたいこといってもらって構わないですから。
いや、そうじゃなくて、いっしょに会おうって、そいで行こうよ。
なにを。
え?あんたがそれ、いま言ってること・・・。
警察はひとりひとりしかとらないんですよ。ふたりいっぺんにはとりません。
いやおれは、あ、あとでフカワさんて呼び出して、ちょっと話し聞くから、どうゆう風にすればいいか。
どうぞ。
あんたがいいってることめっちゃくちゃじゃないか。
いや、私が言っていることはとても正しいです。
なあにを・・・。
あなたはウソ、あなたはウソついてますよ。私は前々回の電話でね、健康保険・・・。
あんたね。あんたが斜めに来なかったらおれは・・・。
いやいやそうじゃなくてね。申しあげますけど、最初から記録とってますからね。最初からね。通話記録はね。申し訳ないですけど、あなたはね、私は言ってるんですよ。記録もとってますから、申し訳ないですけど。なぜ私がこうゆう記録をとるかというと、私はね。聞きなさいって、ちょっと。私はね。私は、あの、あなたを轢こうとおもいっていったわけじゃないんですよ。 飛び出してきたクルマがいたんですよ。で、そのクルマの言ってることをね、そのクルマに対して、私が払ったものは、そのひとに請求しようと思っているんですよ。だから、私の一存でね、やることはできないですし、自賠責のシステムをあなたがどれくらいご存知か知らないですけれども、こんな、ね、しりもちついたくらいでね、いつまでも病院いこうとするから・・・。
しりもちじゃないっていってんだろうが、
え?
しりもちは・・、あんたどこ見て運転してたんだよ。
いや、私の記憶ではそうですよ。で、ただそれを言っているのは、
ムチャクチャじゃないか。
それを言っているのは、前々回の電話で、佐**さんのおっしゃってることにちょっと矛盾があるからですよ。で、その後ね。矛盾がありますよ。
斜めにきて・・・。
いやいや、矛盾がありますよ。
おれがしりもちついてんの分かったの?しりもちじゃないだろ。
いや、私の記憶はしりもちだったんですよ。まあ、それはいいでしょう。それはいいでしょう。なぜならばね、なぜならば、病院の診断書には対抗できないからね、どうしようもないですよ。だからといって、ね、いつまでもいつまでもね、診療を続けてね、自賠責のカネを喰っていいってものではないんですよ。お金が足りないんですよ自賠責は。お金が足りなくて、あなたみたいな人がいるからね、お金が足りなくてね、お金が必要なひとにでないんですよ。
2回しかいってないだろ。
あなたはいつまでも続けるような話しをしてるでしょう。
あんたくだらんこと言って・・・。
くだらんことじゃないって。
だからおれはいまいいんだろ。
もう直ったんですか?
まだちょっと痛いから・・・。
じゃ、行けばいいでしょ。言いたいこと、おまわりさんのとこ、行ってください。私は正直疑ってますからね、はっきりさせますよ。じゃあ。
いいよ。いいよ。十分だ。こっちは望むところだよ。
どうぞ。どうぞ。
まだいいんだろ。まだこれいまね、これ2回、2回目しか行ってないんだから2回目しか。それで2回目のとき、またこれ、なんだこのシップもらってあるから、だから行かないって言ってるんだよ。これで直るんじゃ・・・。
で、確認しますけどね。会社行ってるんですよね。
会社はそら行ってる。
行ってるんですね。はい。
それも請求してないじゃないか、ただそれは使っただけのしか請求してないじゃないか。2回しか行ってないんだから。
ええ。
だからまあ、おれのほうがよ、よっぽどあれじゃない、常識的にいってるんじゃないの。
あのね、ぶつかって、ぶつかってね、1週間もしばらく経ってからね、足が痛いと言い出して、で、話しを聞いてみれば、ね、矛盾したことを言う。矛盾した内容というのは、ね、痛くなかっ、あのね、痛かったといいながらね、いや、痛くなかったといいながらね、ビッコひいてなんて言う。
だから、一番はじめあんたに・・・。
あの会話どう聞いても矛盾してますもん。で、あなたに聞いた高*さんに電話してもね、ちょっとおかしなことを言う。全部記録とってありますから、それを言ってればいいですよ。
あんた、あんたも、あの、警察なんかいって知ってんだろうから。あんたが一番最初きたときはホントにああ常識的な人だな、こりゃいい人だなあと・・・。
常識的な人だからいくらでもカネとれると思ったんですか?
おれがカネ、どことった。
え、じゃ、いつまで病院にね、いくつもりなんですか?申し訳ないですけど自分でね、申し訳ないですけどちょっと自分でやろうと思ったんすけどもね、なぜならば、佐**さんには過失はないから。過失はないですよ、佐**さんに。だから、ぼくはそれをやろうと思ったけれどね、ね、ね。多少のね、多少ね、多少のことには目をつぶってやろうと思っていたけれどねも、ちょっと私もその気をなくしました。で今回の件については、あのね、で、佐**さんはね、過失はないわけですからね、自分で自賠責には請求できますから、その手続きをご自分でやってください。私は佐**さんのためにその手続きをする気をなくしましたから。ちゃんと使ったカネはね、使ったカネは、佐**さんのほうでできますから。自賠責からもらえますから。書類は・・・。
いいよ。だから、あの、これで、話しは違うけど、病院のほうには、あのう電話してくれたわけ?
電話しましたよ。いやいや、自賠責の件、電話したけども、けっきょく別な、別な、あの診断書がいるそうです。自賠責用の診断書がいるそうです。
だから、それ、この前、おれ言ったじゃん。警察に聞いたら、警察の診断書持っていったら、あ、これは警察用だからもっと、ね、あのなんての、あの詳細に書いたろう、とは自賠責というから、あの、それは病院にいったら分かるよ。
あるみたいですね。
あんたがひっかえしてくれたら、それは、病院から1通送ると、だから、あんたに伝えたでしょ。
聞きましたよ。いやいや、だから結局、それは、私は請求できないですから。私は請求できないというか、結局、いまのお話しで、私はせいきゅ、私が代わって請求する気をなくしたというのは、なくしたということは、佐**さんがご自分でそれをとって、あの領収書はお返ししますから、それを、書類を整えて、自賠責に出すんですよ。
ああ、それは、あのぅ・・・。
佐**さんができますから。
そりゃ病院、あ、お、いや、あの、そりゃもう病院聞いて、おれ(不明)、あんたがそこまで言うんだったら、やるけども・・・。
ええ、そうしてください。
病院のほうは、その自賠責の、あ、なん、何だっけ、あのぅ、あんたの方は電話してね。あんたの自賠責の番号さえ教えてくれたら、あの、そっちへ病院が直接送ってくれる、ということ言ってたわけだ。だから、おれ、あんたに電話したわけ。そういうことなんだよ。
いや、あの、行かないとダメだと言ってましたよ。行かないとダメだと。
だれが?
病院のひとが。
だって、あんた、電話したら、すぐ警察から、病院電話したら、病院の、あのひとがそれ、その番号さえ、自賠責の番号さえ分かれば、そっちへ直接、あのぅ、送れますよという風に言ってたよ。
先にカネをもらわないと払わないと言われました。
いや、だから、それは、自賠責の直接、あのぅ、請求しますってこと言ってたよ。
あのう、わたし・・・。
だから、教えてくだ・・・、あんた、あんたにおれ、あの、病院のほうへ教えてあげてくださいと、おれ言ったのよ。
いやいや、私が確認したのは、ね、確認したのは、病院に行って、おカネを払って、それからじゃないと出せないと。そういう説明を受けました。
あ、あ、あんた、その、その、病院、病院のだれ?だれが言うたそこ。ほいで、あ、あと、何だっけ、電話するから。
受付の、受付の方ですね、女性の方。
ああ、受付の?
名前までは聞いてないですよ。
自賠責の番号、ぜんぶ言ったわけね。
番号まで言ってないですよ。だって、行かないともらえないわけですから。そこで番号言ってもダメなわけですから。
いや、それは。そうじゃなくて、あのぅ・・・。
いや、どっちにしろ、どっちにしろ、私は、ね、私は佐**さんを疑ってます。で、佐**さんのためにやろうかと思ったけど、その気をなくしてますんで、ご自分でやってください。で、番号は教えます。番号は領収書といっしょに書いて送りますから。ご自分でやってください。
ん、じゃ、じゃ、その、その、なんの領収書よ?
診断書です。自賠責の請求用の診断書があるそうです。
ん、そう、5千500円かかると言ってるんだよ。だから、おれはね。あの、自分で、(不明)ほいでまた、いままで請求書あんたに送ったな、あのぅ、めんどくさいから、ほいで、あの、かめ、あ、*田病院のところへ、警察の、警察がそう言うから、警察ちょっと電話したら、そこの受付等はね、いや、それは、あの、あなたの方から、あのぅ、そのぅ、あんたの自賠責の番号を教えて・・・。
いや、あの、だから、事情はわかりました。で、いずれにしろ私はその気をなくしましたから、ご自分でやってください。自分でやってください。で、あの、私もちょっと捜査しますから、もしなんか変なこと出てきたら、私もやることやりますからね。覚悟してください。
それはおれが言いたいよね。
領収書送りますから。自賠責の番号とともに。
ん、だから、その番号、まだ、病院に応じてくれ、くれてないのね?
言ってないです。
なんでそういうことすんの?
だから、できないと言ってるからですよ、病院が。
ほんとうにそれ言ったのね?
言いました。
おれ、もういっぺん、病院に・・・。
どうぞ。
ほいで、あ、あとで、ほんじゃ、昼、電話するから。
どうぞ。
はい、分かりました。
はい。
以上