このサイトは「身近な道路交通問題を通して社会を考えるため」に運営されています。そしてテーマのひとつは管理社会への問題提起です。権力によって人々の行動を規制すると弊害も同時生まれます。枠にはめようとするだけの管理は、管理する者と管理される者のあいだの信頼関係を崩壊させてしまうだけでなく、管理される者が「自ら考え判断する機会」を奪い、その結果として「規制する権力者への不信感」「バレなければなんでもあり」を生じさます。そしれそれが「ヤったもん勝ち」「ゴネ得・キレ得」の価値観へと発展していきます。
警察には『法規という不自由』を市民に強制させる責務がありますが、権力で抑えられる市民が受ける効果を推し量らなければ逆効果となるのです。事実、道路交通において既に右の図のような状態になっていることは誰の目にも明らかです。 (『警察への反感』と『警察権力外への逃避』が非常に多くみられる状態)
警官のいる場所だけに秩序ができて、警官のいない場所が無法地帯になっては困るのです。だから「うらおもてのない秩序安定」を実現しようとする姿勢が必要なのであって、そのためには市民が『壁』を警察力抑止の方向へ押し戻す力が必要となります。しかし警察に不満を持ちながらも、「何かあったら警察が対応してくれる」とかたくなに信じ込んでいる人々が大多数を占めているのが現実です。そうした人々にとって、警察力の減少は『安全の危機』をイメージさせ、そのことへの抵抗が警察変革の妨げとなります。 それゆえ警察の実態を正しく理解させることが重要になってくるのです。 ただ警察への不満をぶちまけるだけでは“正義”を演じる警察とそれを信じる善良な人々の前では十分な説得力を持たないばかりでなく、警察批判が自分勝手なドライバーたちを刺激し暴走させるリスクが生じてしまいます。
このサイトに一貫するテーマは「強い者が弱い者に配慮する責任」です。その責任がもたらす『自発的な正義』は、行き過ぎた警察力を補完してあまりある効果をもたらすものだと私は信じています。
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